仕事をしていると、他の担当者の仕事を頼まれることがあります。
「それは自分の担当ではないので出来ません」と言って断るのか、「担当じゃなくても仕事なのだから」と思って引き受けるべきか、悩みませんか。
自分だけ損しているような気がする
「○○さんが忙しいからお願い」と言って、○○さんの仕事を上司から頼まれることがあります。
「わたしだって忙しいのに、○○さんは大切にされて、わたしは損な役ばかりしている」と思ってしまいませんか。
でも、上司は○○さんがかわいくて仕事を回してくるとは限らないのです。
○○さんに任せていたのではらちが明かないから、信頼できる人に仕事を頼んでいるのかもしれません。
とは言っても、仕事を頼まれるということは、上司からは自分が暇そうに見られているのではないかと不安にもなります。
本当にそう思われている可能性もなくはないのですよね。
でも、引き受けることに問題がないのなら、とりあえず担当以外の仕事をやってみるのもよいのではないかと、わたしは思うのです。
チャンスと思う
たまたまその仕事の担当者が休んでいたとか、オーバーワークになっているなどで、仕事が回ってくることがあります。
わたしは好奇心が強い方なので、いいのか悪いのか他の人の仕事にも興味があります。
自分の仕事以外のことは知らないことが多いので、担当外の仕事を頼まれた時にはちょっとワクワクしていましたね。
もちろん、担当外の仕事をするからには、自分の仕事以上に失敗は許されませんし緊張もします。
それでも、知らないことを知ることへの楽しみの方が勝っていました。
自分の担当以外の仕事をすると、それまで分からなかった仕事の役割やつながりを知ることが出来ることもありますし、視野が広がって自分自身の仕事への理解も高まるのですよね。
担当内の狭い範囲だけで仕事をするよりは、他の仕事をして理解を広げることは自分にとってもチャンスなのだと思うのです。
誰かの助けになる
他の担当者の仕事が自分に回ってくるということは、誰かが困っている状態ですよね。
担当者や上司も困っていて、客先にも迷惑をかけているのかもしれません。
自分が余分に仕事をすることで、誰かを助けることができるのなら出来る限りのことはしたいですよね。
逆に自分が困ったときに、他の人に助けてもらわなければいけないことがあるかもしれませんしね。
担当は違っても同じ会社の中であれば、時には協力し合うことも必要だと思うのです。
本来の担当者から恨まれる
人の仕事を手伝ったことで、感謝されるどころか、逆に本来の担当者から恨みを買うこともあります。
あくまでも上司に指示されて仕事をしたのであって、自分が勝手に他の人の仕事をしたわけではなかった場合でもです。
自分の仕事を取られてしまうのではないかという危機感を持っている人もいるようなのですよね。
また手伝った仕事を問題なく完了させてしまったり、仕事の出来がよかったりすると、本来の担当者は不満に感じることもあるようなのです。
ひどい時には、失敗すればいいのにとまで思われることもありますからね。
きっと手伝ってくれた人が仕事を完璧にこなしてしまったら、本来の担当である自分の評価が下がると思うのでしょうね。
ただ、そんな空気を感じたとしても、どんな仕事も手を抜くわけにはいきませんので、一所懸命にやるしかないのですよね。
わたし自身そうやって担当以外の仕事をがんばってやった結果、同僚から反感を買ってしまったことも、過去に何度かありました。
誰もやりたくない仕事
自分の担当以外の仕事で頼まれる時に、誰でもできるけれど誰もやりたくないような仕事の場合があります。
いわゆる雑用というものですが、この場合は最終的に誰かがやらなければならないのですよね。
それが自分に回って来たというだけのことです。
その仕事をするせいで、自分の仕事がおろそかになってしまったのではいけませんが、すき間時間を見つけて出来るような仕事ならあっさり引き受けてしまうのもよいかもしれませんよ。
おわりに
自分の担当以外の仕事をすることは、能力的にも感情的にも抵抗があるかもしれません。
何故自分がやらされるのか、不満は残りますよね。
でも、チャンスをもらったとプラスに考えて、がんばってみるのもよいのではないかと思うのです。