書類を綴じてあるホッチキスの針を外すとき、上手に外せないことはありませんか。
針と一緒に紙が破れてしまったり、指先が痛くなったりしますよね。
書類の差し替えで針を外さなければならないときと、書類を廃棄するために針を外すときとでは気の使い方も違いますよね。
少しでも上手にホッチキスの針を外すための方法をご紹介していきますね。
リムーバーを使って外す
ホッチキス本体のおしり(支点の部分)から金属が飛び出している部分がリムーバーです。
多くの人がこの部分を使ってホッチキスの針を外しているのではないでしょうか。
少量の針を外すのであれば本体のリムーバーで十分ですが、書類を廃棄するときなど大量に針を外さなければならない場合には専用のリムーバーを使うと楽ですよ。
リムーバーは数百円で購入できますし、100円均一のお店でも購入することができます。
ただ、形状や機能が少しずつ違いますので、目的と使い勝手にあわせて商品を選ぶ必要があります。
一度に大量の針を外すのならキャッチャー付きの爪切りのように、外した針を本体に収納してくれるリムーバーもありますので便利です。
ホッチキスの形状
ホッチキスは針が紙を通過して、本体のクリンチャ(曲げ台)に針が当たったあと、クリンチャの溝に沿って針が曲がることで紙を綴じることができる仕組みになっています。
綴じた針を裏から見ると図のようにカーブが付いていますがこれはクリンチャの溝が曲がっているためです。
ホッチキスにはフラットクリンチホッチキスというものがあり、このタイプであれば針が直線に折られるので綴じ裏が平ら(フラット)になります。
フラットクリンチホッチキスを使うと書類もかさばりませんし、製本の際にもきれいな仕上がりになります。
また、外すときもフラットクリンチホッチキスの針は抜けやすく、リムーバーも使いやすいのです。
そもそも最初から針を外しやすい方法で綴じておけば、外すのは楽ですよね。
複合機のステープル(ホッチキス留め)機能で綴じたホッチキスも、綴じ裏がフラットなので外しやすいですよ。
ちなみに手元にフラットクリンチホッチキスがない場合で裏側が気になる場合には、金槌や堅いもので針を叩いて平らにならすという方法があります。
実際にわたしも金槌で叩いていました。
でも叩く際には布や紙をあてて書類を保護してから叩いてくださいね。
きれいに外すには
大切な書類や復元して返却しなければならないような書類の場合には、丁寧に針を外す必要があります。
紙を傷つけることなく針を外すことができるリムーバーもありますが、できるだけ紙にダメージを与えないようにするには、それでも慎重に外さなければいけませんよね。
また、冊子や説明書のような分厚いものをばらすときにはリムーバーでは無理な場合もあります。
ちょっとしたことなのですが、分厚い書類の針を外すときのコツをご説明します。
この手順だと紙を傷つけることなくきれいに針を外すことができますよ。
1.裏側から針を起こします。
2.起こした針を数回左右に曲げて折ります。
堅い場合はペンチなどでぐりぐりとすると折れます。
3.表側からリムーバーなどで針を外します。
4.紙の枚数が多くて外れにくい場合は針を折ったあとで裏側から紙の方を外します。
ある程度余裕ができたら表側から針を外します。
分厚い説明書などのホッチキスを外して、コピーやスキャンの必要がある場合はこちらを参考にして下さいね。
また、ホッチキスを外した書類を元にもどす方法については、こちらを参考にしてみて下さい。
針なしホッチキスを使う
どうしても針を外すのは大変だという人は、はじめから針なしホッチキスを使用するという考え方もあります。
針なしホッチキスには紙に穴を開けて綴じるものと、紙を圧着して綴じる方法があります。
たくさんのメーカーから製品が販売されていますが、どのタイプも綴じられる枚数は多くても十数枚程度です。
それに穴を開けるタイプのホッチキスは、紙の端の方まで印刷されている書類だと、穴が空いて読めなくなってしまうという悲しい結果になります。
製品によっては綴じた書類が外れやすいものもありますので、使い勝手や目的で選ぶようにしてください。
わたしも2種類の針なしホッチキスを使用したことがありますが、感想としては「今後の製品の機能向上に期待したい」といったところです。
おわりに
今では針なしホッチキスも登場し書類の綴じ方も多様化していますが、過去の書類はすでに針で綴じてあるので、どうしても外さなければいけない場面に遭遇することは避けられないですよね。
枚数の多い書類など綴じられたものを外すことは大変ですし、大事な書類だと本当に気を使います。
ホッチキスの針を外すときにはきれいに外して、なるべく叱られないようにしてくださいね。