わたしが今の仕事を見つけたのは、ハローワークの求人でした。
求人の会社情報から一人事務と予想して応募したのですが、大当たりでした。
もともと他人とコミュニケーションをとることが苦手なわたしには、一人事務がもってこいなのでした。
一人事務の見分け方
わたしのように、あえて一人事務を選ぶ人もいれば、出来るだけ避けたいと思う人もいると思います。
一人事務の求人を見分けるには、会社の情報で従業員数の記入があれば、そこをチェックします。
企業全体の人数が少なければ一人事務の可能性は高いです。
でも、企業の従業員数が多くても、就業場所の人数が少ない場合もあります。
出張所や営業所などを構えていると、就業場所が少人数になることがあります。
そんな職場なら、朝礼が終わってみんな営業や現場に出てしまったら、一人事務状態かもしれません。
また、就業場所が一人となっている求人だと、大体は一人事務です。
ただ、派遣会社の求人だと、就業場所の人数が一人でも、周りには派遣先の企業の人がたくさん働いていますので一人事務ではないでしょう。
ハローワークなら相談窓口で企業に聞いてもらうことができますし、面接のときに直接聞いてもよいかもしれませんね。
一人事務を希望するのか避けたいのか、いずれにしても、しっかり情報収集して失敗のないようにしてくださいね。
一人事務に向いている人
普段から何でも自分でやってしまう人だと、一人事務を苦痛に感じないと思います。
わたしの場合ですが、家庭内のことは家事はもちろんのこと、人間関係のトラブルから簡単なDIY、庭いじりまで全部わたしの担当です。
良くも悪くも、性格的に自分でやらないと気が済まないタイプなのです。
そんなわけで、今の職場では第2の家のように全部自分でやっています。
雑用でも掃除でも普段から家でやっていることと同じなので、全く苦痛に感じないのです。
何か不便なことがあっても、ある程度のことなら自分で解決して、どうしようもないことだけ(お金がかかるとか)上司に相談するようにしています。
少しはコミュニケーションも必要
わたしは、人付き合いが悪く友達もいません。(笑)
とは言っても、長年生きてきたので他人との表面的なお付き合いくらいなら少しはできます。
今の職場では、人の出入りもありますし取引先もそれなりに多く、一人事務だから誰とも接することがないという訳ではないのです。
わたしは、人付き合いは苦手ですが、取引先と仕事上でのコミュニケーションをとるくらいなら、全く問題はありませんし世間話をすることも可能です。
ただ、毎日職場で同僚や上司にプライベートな話を聞かれたり聞かされたりといった、ちょっと深いお付き合いになると苦手なのです。
今の職場では、そういった付き合いがほとんどありませんので、本当に気が楽です。
一人事務が向いていない人
人が好きで、人との関り方も上手で、大勢で何かをすることが好きな人にとっては、一人事務は苦痛かもしれません。
上手に他人に頼れる人や、誰かのお世話をしたい人だとひとりぼっちはきっと寂しいですよね。
休憩時間におしゃべりしたり、仕事帰りに食事に行ったりすることもできませんしね。
わたしの今の職場では、仕事をしていて1日中誰とも話さなかったという日が(電話もかからない)ありますよ。
若い人が、初めから一人事務だとやっぱり寂しいかもしれませんよね。
わたしのように転職を繰り返して、年を取ってから一人事務になったのはタイミングとしてもよかったのかもしれません。
この年になると、仮に分からないことに直面したとしても、図太く対応できますしね 。
席を外したり留守にしたりするとき
わたしの職場では、普段は事務所に一人だけなので、トイレに行くときに誰かたずねて来ると困ります。
そんなときのために、入り口のドアを開けたところに「ただいま席を外しています …」の札を置いて、その場で少し待ってもらうことにしています。
また、銀行や役所への用事で外出するときには、入り口ドアに「ただいま外出しています…」の札を下げています。
留守中に書類を届けてくれる方もいますので、ドアの横にあるポストに入れてもらうように、札には注意書きを入れています。
それから、今の職場に勤め始めた頃に、一番気を使ったのは戸締りや火の元の確認です。
今でも、帰る前には指差呼称して(製造業の事務出身なので)戸締りと火の元の確認をしています。
一人事務で戸締りも任せられる職場では、それも重要な仕事なのです。
一人だとそんな苦労もありますが、ちょっとしたことなので問題なく対応できています。
一人事務は気づかいも不要
大勢の人が働く事務所では、空調の向きや温度でも周りに気をつかってしまいます。
机やキャビネットの配置や、事務用品を置く位置ですら自分の思うようにはできません。
その点一人事務だと、ある程度は自分が仕事をしやすいように物を配置できますし、冷暖房の温度も自由に変更できます。
以前の職場では、冷暖房の温度設定をめぐって、寒がりの女性と暑がりの男性の間で、よくバトルが繰り広げられていました。
今の職場では、そんな無駄な争いはありませんのでとても楽です。
おわりに
わたしは、65歳の定年まであと数年ありますが、出来れば今の職場で定年を迎えたいと切に願っています。
この年で再就職先を見つけるのは不可能に近いですし、一人事務を経験してしまったので、どこの職場に行っても、もう務まらないのではないかとの不安もあります。
それだけ今の職場はわたしにとって、これまでの社会人生活の中で最高に居心地のいい職場なのです。