転職してはじめて経理事務をまかされたり、これから経理の仕事に就きたいと思っていたりする人にとって、経理ってどんな仕事内容なのか分からないことが多いですよね。
お金がからむ仕事なのでミスは許されませんし、細かい計算ばかりしているようなイメージがあって神経がすり減りそうですよね。
でも心配しなくても良いですよ。
わたしも全くの初心者で経理事務を担当しましたが、なんとかなりました。
経理の仕事の多くはルーティンワークなので一連の流れを覚えてしまえば、あとはスケジュールに沿って間違いのないように仕事をすれば大丈夫なのです。
日常的な経理事務
日常的に発生する仕事として、現金や預金の管理があります。
現金や預金の入出金を処理し毎日残高が合うように管理します。
処理が発生すると領収書や清算書などの作成や、必要書類の受け取りをします。
作成した伝票などの控えや受け取った書類などは、その都度決められた場所に保管します。
また、入出金の記録として会計ソフトなどに入力する作業をします。
毎日一つ一つの取引を丁寧に処理し記録しておけば問題はありませんし、仮に間違いがあったとしても早い段階で見つけることができます。
月次・年次の決算業務
1ヶ月の処理が終わると翌月の初めに前月の決算処理を行います。
会計ソフトなどに前月に発生した処理をもれなく入力し、現預金の残高を確認して決算書類を作成します。
月次決算では損益計算書と貸借対照表を作成しますが、会計ソフトを使用していれば簡単に出力することができますよ。
また、資金繰り表なども会計ソフトで作成することができますが、会社によっては独自の資料を作成しなければならないこともあります。
年次決算ではその会社の1年間の業績を外部に報告するために書類にまとめなければなりません。
法に基づいた処理や承認の後に、税金の申告と納付をします。
申告書・法定調書などの作成
経理では毎年決められた時期に確定申告書や法定調書などの書類を作成し提出する必要があります。
このような書類は、提出時期を間違わないようにし、決められたルール通りに作成するということを守っていれば問題はないと思います。
また、一度書類を作成してしまえば、次の年は前年度の書類を参考にすることができます。
ただ、法改正があったり様式が変わったりと、毎年何らかの違いがあるかもしれませんので、その点は注意しておきます。
税理士との連携
おそらく会社には顧問税理士がいるでしょうから、経理処理などで分からないことがあれば問合せすることができます。
また、どれだけの仕事を税理士に依頼しているかによって、経理担当者の負担も変わってきます。
わたしの以前の職場では、日々の業務はもちろんのこと確定申告の書類も自分で作成し、顧問税理士にはチェックしてもらうだけというものでした。
でも、今の職場では月次処理のチェックから、確定申告の書類の作成も全て顧問税理士に任せています。
報酬額もそれぞれ違っていますし、担当する税理士によって大きな差があるのですよね。
おわりに
経理事務の仕事は多岐に渡りますが、職場によって担当する業務内容は違ってきます。
経理部門に複数人の担当者がいるのなら、経理事務の全体の一部分を担当するだけになるでしょうし、経理事務が一人の場合は全ての業務を行わなければなりません。
いずれにしても、毎日の業務を間違いなくこなしていれば、何も問題はないと思います。
簿記の資格も持っていた方がよいのかもしれませんが、資格がなくても日々の仕事の中で、知識は蓄積されていきますので、きっと大丈夫ですよ。