せっかく転職できたのに、仕事の引継ぎがうまくできなくて、新しい職場をすぐに辞めてしまいたいと思うようでは悲しいですよね。
でも多くの場合、引継ぎはこちらの都合に合わせてはくれません。
できるだけ多くの情報を収集して、転職を成功させましょう。
引継ぎしてくれる人がいるのか
まずは引継ぎをしてくれる人がいるのかということが問題です。
前任者が退職してしまっていても、職場内に仕事の内容が分かる人がいれば問題はありませんが、誰も教えてくれる人がいなかったらとても大変です。
また、前任者から引継ぎを受けることができたとしても、引継ぎ期間が十分でない場合も多いのです。
仕事の内容にもよりますが、最低でも1か月の引継ぎ期間が欲しいですよね。
仕事のサイクルは1か月単位のものが多いので、1か月あれば引継ぎ中に一度は経験できることになります。
やはり、経験することが仕事を理解するためには一番の早道です。
引き継ぎ書があるのか
引継ぎ期間が1週間といった具合に短くても、しっかりとした引き継ぎ書や業務マニュアルがあれば何とかなるかもしれません。
でも、引き継ぎ書ってなかなか完璧なものはないのですよね。
わたしは今までに、たくさんの人から引き継ぎを受けましたが、そのときにもらった引き継ぎ書で満足できるものは正直なところ一つもありませんでした。
引き継ぎ書を作成する人は仕事の内容を熟知しているわけですから、無意識のうちに内容を省略してしまうのですよね。
そのため全く仕事を知らない人間が、その引き継ぎ書を見ると分かりにくい内容になってしまうのです。
でも不完全な内容だったとしても、引き継ぎ書や業務マニュアルがあればとても助かります。
とにかくメモする
引き継ぎ中はどんなささいなことでも、メモに残しておきましょう。
そのときは分かったつもりでも、後になって思い出せないことも多いのです。
引き継ぎ書があるのなら、どんどん書き加えていきます。
また、引き継ぎが終わって一人で仕事をするようになったら、一年目に経験する仕事を発生するたびに書き残していくとよいですよ。
一年が過ぎたころには、それがあなたの仕事の業務マニュアルになりますよ。
過去の資料を見て質問する
可能なら過去の資料を見せてもらいましょう。
はじめのうちは、質問したくても「自分は何が分からないのかが分からない」状態です。
過去の資料や伝票などを見ることで、疑問がわき質問することができます。
「何のためにこの資料を作成し、何と関連付けられるのですか」とか「伝票の金額の算出根拠は何ですか」といったようにどんどん質問していきましょう。
引き継ぎをしてくれる相手も、何を説明すればよいのか分からない状態かもしれませんので、質問した方が相手も教えやすくなります。
その人しか知らない情報を聞き出す
業務マニュアルや引き継ぎ書に書かれていないことで、引き継ぎしてくれる人の頭の中にだけ入っているような業務があります。
ささいな仕事であっても、全く聞いていなければどうすればよいのか見当がつきませんよね。
なるべくもれのないように聞いておきたいのですが、後になって引き継ぎされていない仕事が必ずいくつかは出てくるものなのです。
それに聞いていない仕事に限って、急ぎの仕事だったりするのですよね。
引き継ぎをしてくれる人と多く会話をしていると思い出して教えてくれることもありますので、短い期間だとは思いますが、どんどんコミュニケーションを取って仲良くなりましょう。
なお、新しい職場での不安を解消する方法についてはこちらを参考にしてくださいね。
おわりに
引き継ぎがうまくいかないと、入社後の数か月が苦労の連続となります。
とは言っても苦労してこなした仕事は確実に自分の力になりますので、決して悪いことばかりでもないのです。
一番大切なことは、受け身にならず自分で積極的に仕事を覚えようとする姿勢だと思います。
みなさんの転職が成功するように願っています。