苦しかった転職活動もやっと終わり、いよいよ新しい職場で働くことになったら、今度は「ちゃんと仕事が覚えられるかな」とか「職場になじめるかな」といった不安がわいてきますよね。
わたしも何度か転職や職場の配置転換の経験がありますが、はじめが一番大切だと痛感しています。
できるだけスムーズに職場に慣れて不安が解消できるように、わたしの経験も踏まえて気を付けておきたいことをお伝えします。
社風に慣れる
入社してすぐには分かりにくいかもしれませんが、どこの会社でも独自の社風がありますのでなるべく合わせるようにします。
絶対に自分に合わないと思うような社風の場合には、あまり無理はしない方がよいですが、「何だか前の会社と考え方が違うけどそんなものなのかな」と割り切れるのであれば、自分が合わせる努力をしましょう。
結局は、長くその職場にいるうちに良くも悪くもそれが当たり前になってきますので。
ですから、「前の職場ではこんな風にやっていた」とか「前の職場のルールはこうだった」というようなことは決して言わないようにしましょう。
前の職場のことは禁句よ。
あなたに悪気はなくても、新しい職場の人たちは自分たちが否定されたように受け取りますし、最悪の場合「それなら前の職場に戻れば」と言われてしまいますから。
プライドを捨てる
転職の場合、新しい職場にはあなたよりも年下の人がたくさんいるかもしれません。
中高年の人であれば、上司が年下といったこともよくあることです。
新しい職場では自分が一番新人であることには間違いありませんので、年齢を気にせずプライドは捨てて周りの人に接するようにしましょう。
新しい職場の人たちの中には、あなたよりも仕事ができない人もいるかもしれませんが、それでも自分が一番後輩であるという意識は常に持っていなければならないと思います。
年は上でも後輩よ。
そうでなければきっと態度に出てしまって、結果的に「生意気だ」と思われることになってしまいます。
放置されることも
事務職への転職の場合、新入社員の社員教育のような教育体制を取ってくれる職場は少ないと思います。
自分たちの仕事が忙しくて引継ぎに時間が取れないとか、そもそも引継ぎしてくれる人がいないなんてこともあると思います。
わたしもこれまでに何度となく仕事の引継ぎを受けてきましたが、それぞれの職場によって引継ぎの方法や内容に大きな差がありました。
その中でもちょっと特殊な例をご紹介します。
マニュアルを一冊渡されただけで、試用期間の3か月の間、放置されたという経験です。
積極的に教える気はないという考え方の職場だったのです。
ただ、こちらから質問をすれば教えてくれたので、自分で勉強しながら他の人の仕事を盗み見して覚えていきました。
仕事を覚えるかたわらで、新人のわたしでも出来る片付けや荷物を運ぶような仕事が発生すれば、率先してやりました。
どんな仕事でも頑張っていれば自分自身の不安も解消されるものです。
そうやって自分でどんどん動いていくうちに徐々にまわりが受け入れてくれたのでした。
本当にいろいろな職場があって驚きますよ。
仕事の引き継ぎ方についてはこちらをご覧になって下さいね。
出社の時間
出社の時間ははじめに聞いておくのがよいと思います。
もちろん始業時間は決まっているでしょうが、職場の慣例で業務開始の10分前には全員席にいるとか、セキュリティの関係で早すぎる出社は好ましくないなど、その職場によって小さなルールがあるものなのです。
マイペースでもよいのですが、気が付いたら自分だけ浮いてしまっていたなんてことのないように、はじめによく聞いておきましょう。
服装やメイク
女性の多い職場では特に服装やメイクには気を付けた方がよいですよ。
ただでさえ注目される立場なので、はじめのうちはなるべく目立たないように注意します。
目立たないというのが難しいのですが、面接時や初出勤日に職場の女性の服装やメイクをチェックして、その職場の人たちが「カジュアル」なのか「ファッショナブル」なのか「堅苦しい」のか大体の雰囲気をつかんで合わせるとよいですよ。
また香水や柔軟剤の匂いを嫌がる人がいますので、はじめのうちは様子を見た方がよいと思います。
わたしが以前働いていた職場で、転職してきた人の柔軟剤の匂いが嫌いだと苦情を言った女性がいて、結局その転職者は辞めてしまったということがありました。
女性はいろいろな面で敏感なので、理不尽なこともしばしば起きるのです。
おわりに
新しい職場では最初のうちは周りに合わせるようにするのが無難だと思います。
寛容な人の多い職場ならよいのですが、多くの場合自分たちと違うと認識されると、とたんに排除されてしまいますよ。
はじめのうちは不安で戸惑うことも多いと思います。
でも、そのうち仕事にも職場にも慣れてくれば、徐々に本来の自分を出していくことができますから少しの間と思って辛抱してがんばってくださいね。