数字はかな文字や漢字に比べて字画も少なく単純なので、書くのが苦手という人はあまりいないかもしれません。
でも、書いた数字を人に読んでもらったり、あとから自分で見直したりしたときに、読むことができないようでは大変です。
特に、履歴書などの大切な書類や伝票の金額の記入などでは正しく記入する必要があります。
きれいな数字が書けなくても、注意点さえ気を付けておけば失敗を防ぐことができますよ。
紛らわしい数字
3と8や5と6、1と7や6と0など、はっきりと書かないとどちらにも読める数字 があります。
わたしの中学時代のことですが、数学の解答で「6」の丸の部分が小さくて「1」に 見えるという理由から正解をもらえなかったことがあります。
もちろん先生に訴えましたが却下されてしまい、中学時代の忘れられない思い出となりました。
おかげさまでその失敗以来、試験や大事な書類の数字は分かりやすく書くように気を付けるようになりました。
履歴書で注意したい数字
履歴書には数字を記入する箇所がいくつかあります。
自分の生年月日や学校の卒業年など、意外に多くの数字を記入しなければなりません 。
少しくらい読みにくくても問題のない箇所もあるかもしれませんが、電話番号や住所の番地などは正確に書かなければいけません。
もし、まぎらわしい数字を記入してしまっていたら担当者が読みとることができないかもしれません。
せっかく採用が決まっていたのに、あなたと連絡が取れなかったせいで不採用になってしまったら大変です。
きれいな文字でなくてもよいので、丁寧に分かりやすく書くことを心がけておきましょうね。
OCR処理の用紙
銀行の振込用紙や税金などの払込用紙で、OCRで処理するものについては正しく数字を書かなければなりません。
多くの用紙の枠外には以下の図のような数字の記入例がありますので、参考にしながら記入します。
特に注意したいのが、「4」の上を空けることや「7」にカギを付けることです。
他人の個性的な数字を判別するには
わたしの仕事のはなしですが、毎月伝票を提出してもらっている担当者の中に、とても個性的な文字を書かれる人がいます。
もちろん数字も独創的なので解読するのがひと苦労なのですが、だからといって読み間違いは絶対に許されません。
はじめて担当したときには、さすがに読みとれなかった数字の確認を本人にさせていただきました。
でも、毎月のことなのでその都度本人に確認するのも失礼になりますよね。
そこで、過去の伝票からその人の記入した数字を抜き出してコピーし、数字の一覧表を作成して対応することにしたのです。
いくら独創的な数字を書くとはいっても、毎回書くパターンは決まっているので一覧表で十分に対応できています。
おわりに
丁寧に数字を書けば大丈夫なのですが、急いでいると雑な数字を書いてしまって後から自分でも分からなくなることもありますよね。
日頃から意識して、数字の丸の部分や閉じるところ、空けるところをしっかり区別して書くようにしておいて、間違いを防ぐようにしたいですよね。