お辞儀は体を傾ける角度や挨拶のタイミングで、いくつかの種類に分かれます。
転職時の面接で企業を訪れた時に、適材適所でお辞儀を使い分けることができたならあなたの評価がぐっとあがりますよ。
日常生活にも役立ちますので、できる女性としてぜひ身に付けて下さいね。
お辞儀の種類
お辞儀は体を傾ける角度によってその意味が変わります。
一般的には角度別に「会釈」「敬礼」「最敬礼」に分かれます。
会社勤めをしていると、そのシーンごとにお辞儀も使い分ける必要があります。
「会釈」は体を15度程度傾ける軽いお辞儀です。
社内の廊下などですれ違う時や来客時のお茶出しのときに行います。
「敬礼」は体を30度程度倒すお辞儀で最も良く行うお辞儀です。
来客の送迎時や社外での訪問時などに行います。
「最敬礼」は体を45度程度倒すお辞儀で最も丁寧なお辞儀です。
謝罪や感謝など相手に対し、深く敬意を表すときに行います。
面接時に適しているのは?
では面接で企業を訪問した際にはどんなお辞儀をすればよいのでしょうか。
まず警備員の人に対しては「会釈」をします。
企業のエントランスや廊下で他の人とすれ違う時にするお辞儀も「会釈」です。
そしていよいよ面接室に入るときには「敬礼」をします。
入室し名乗った後には「敬礼」でよいのですが、丁寧にしたい場合は「最敬礼」をします。
着席を促されて椅子に座る前に「失礼いたします」と言って「会釈」をします。
椅子の座り方についてはこちらをご覧になって下さいね。
面接が終わったとき、「ありがとうございました」と言って「敬礼」をしますが、こちらも丁寧にしたい場合は「最敬礼」をします。
面接室から出るときに「敬礼」をして退出します。
ドアを閉めるときに面接官と目が合ったら、アイコンタクトをして軽く「会釈」をします。
分離礼と同時礼があります
お辞儀は体を倒す角度によって種類が分かれていますが、他にもお辞儀の際に発する言葉のタイミングによって「分離礼」と「同時礼」に分かれます。
「分離礼」は語先後礼(ごせんごれい)と言って言葉を先に述べた後でお辞儀をする方法です。
相手への敬意を表すお辞儀で言葉とお辞儀が分離しています。
「同時礼」とは言葉の途中からお辞儀をしますが、TPOをちゃんと考えているのであれば決して失礼には当たるお辞儀ではありません。
「分離礼」では少し堅苦しくなってしまいがちですので、心がこもっていれば「同時礼」でも問題はないかと思います。
けれども、面接では「分離礼」で挨拶をして下さい。
相手の目を見てはっきりと言葉を述べ、その後丁寧にお辞儀をするだけで、その人の印象がとても良いものになります。
きれいに見せるには?
きれいなお辞儀をするには、まず足先をそろえ背筋をまっすぐに伸ばしてきれいに立ちます。
その姿勢のまま、腰から頭までを傾けます。
頭だけをぺこりと下げてお辞儀をしないように気を付けましょう。
お辞儀をするときの手の位置ですが、小笠原流礼法で推奨されているお辞儀の仕方は、手は前に重ねずに自然な位置に置き、体を倒すと自然に太もものあたりにくるのでそのまま足に沿わせるという方法です。
しかし最近のビジネスシーンやマナー教育で多く用いられているのは、右手を下に左手を上に重ねて肘をはった状態で体を倒す方法です。
どちらが正しいのかというと難しいところですが、最近のマナー教育で多く教えられているのは手を前でかさねるお辞儀の方法です。
面接の時には手をかさねる方が無難かもしれません。
面接時にカバンを持っている場合は両手で前に持ってお辞儀をします。
その後、お辞儀をしたら一呼吸おいて、ゆっくりと体を起こします。
おわりに
お辞儀の仕方は少し練習すれば身に着けることができますので、転職を少しでも有利に進めるために努力は惜しまずにがんばって練習してみて下さいね。
大きな鏡に向かっての練習や、家族に見てもらっての練習が効果的だと思います。
面接に限らず、普段の生活の中でもお辞儀をするシーンはたくさんあります。
きれいなお辞儀が出来る魅力的な女性を目指しましょうね。