子育てをしながら働いている人のことをワーキングマザー(ワーママ)と呼びますが、最近では多くの人が当てはまるのではないでしょうか。
でも、仕事と家庭の両立は大変で、何をやっても中途半端のようで悩んでしまうことが多くはないですか。
ワーキングマザーの立場はいろいろ
ワーママと言っても、正社員で働いている人、パートタイムで働いている人、育てている子どもの人数によっても立場は違いますよね。
ご主人や両親など家族の協力がある人と、自分1人で全てこなさなければいけない人とでは労力が全く違ってきます。
仕事と家庭を両立させて生き生きとしている人もいるかもしれませんが、何もかも抱え込んでクタクタになって今にも病気になってしまいそうな人はいませんか。
わたしはもう60歳を過ぎて子どもも成人しているので、仕事と家庭の両立はずいぶん楽になりました。
でも、子どもが小さい頃は、まわりに協力者がいなかったので、全部自分で抱え込んでいましたが、それでも何とかこの年齢まで大きな病気もなく過ごせました。
それは、何かトラブルがあっても、最後には「まっ、いいか」と開き直ってしまう、良いのか悪いのかはわからない、わたしの性格のおかげだと思っています。
何をやっても中途半端
独身時代のように、仕事だけに集中できる環境なら残業や休日出勤にも対応できますよね。
でも、結婚し子どもに恵まれたなら、仕事中心の生活にすることは難しくなってしまいます。
仕事時間を短縮しなければいけなくなったり、家事も十分にこなせなくなったりして全てが中途半端になってしまう気がしませんか。
わたしは結婚して専業主婦になり、その後仕事を再開しましたが、そのタイミングは上の子が小学校低学年で下の子は保育園に通っているときでした。
仕事は派遣のパートタイムだったので、バリバリ仕事をしているという感じではありません。
職場内では「派遣でみんなとは別の仕事をしている人」という立場でした。
子育ても常に慌ただしくて、専業主婦の頃に比べて掃除の回数や夕飯の品数が減ってしまいました。
自分の中では、職場でも家庭でも合格点ではないように感じていました。
どこにいても疎外感
正社員で時間を気にせず働いている人に比べると、時短やパートタイムで働くには仕事の内容が違ったり、重要な仕事に加われなかったりします。
一緒に仕事をしているのに、別物扱いされることは多いですよね。
みんな同じ会社の一員なのに、正社員とその他の人たちと言ったようなくくりで、疎外感があるのです。
職場でもそんな風に感じていましたが、主婦仲間でも感じることがありました。
わたしが働き始めた頃、子どもの同級生のお母さんたちは半分以上が専業主婦でした。
そのため、授業参観などで久しぶりに他の保護者と顔を合わせても、何となく専業主婦のママ友たちのグループに入りにくく感じることが多かったです。
だからといって働いているママ同士で特に親しく出来るという訳でもありませんでした。
これは単に、わたしのコミュニケーション能力が不足しているせいでもありますが。
ただ、自分の立場があいまいで、どこに行っても疎外感があったように思います。
環境は変化する
子どもの幼年期には子どもに手がかかって大変です。
小学校に上がれば、PTAの役員や子供会の行事があって、夜や休日も出かけなければいけません。
中学校へ行くころには部活や塾で保護者の協力が必要になります。
高校生になって子育てもやっと落ち着いたかなと思った頃には、親の看病や介護が待っています。
また、わたしの場合ですが何度も転職をしたので、数年ごとに働く環境や働き方が変わってしまいました。
働きながら子育てをすると言っても、周りの環境は目まぐるしく変化していくのですよね。
子どもの成長と共に、楽になることもあれば、増える仕事もあります。
その都度環境に合わせて、要領よく対応するしかないのですよね。
わたし自身は、その時々で自分に出来ることだけをやって、何とかその場を乗り切った感じです。
結局はそうすることしか出来なかったのですけれど。
おわりに
女性が仕事をしながら子育てをするのはとても大変です。
旦那さんや両親、兄弟などの協力があれば身体も心も助かりますよね。
仕事も家事も全部を完璧にこなすことは難しいので、利用できるものは利用して手を抜くところは手を抜いて出来ることだけがんばればいいと思うのです。
わたしには協力者がいなくて、何もかも中途半端だと悩んだこともありましたが、とりあえず一所懸命に、どうしようもなくなったら開き直りで、何となく乗り切れたのかなと思います。