わたしは子どもの頃から食が細くて、一度にたくさん食べることができません。
体型もがりがりのやせっぽちで貧弱です。
毎年健康診断では、「これ以上やせないように」と先生に注意される始末です。
食べたくても食べられない体質
わたしは胃腸が弱くたくさん食べると、たちまち消化不良をおこし下痢してしまいます。
「たくさん」の量ですが、通常の一人前くらいの量です。
調子の良い時は一人前の量でも大丈夫なのですが、ちょっと油断していつもより多く食べると痛い目に合います。
そんな体質なので外食はほとんどしませんし、バイキングなどは長い人生で数回あるだけです。
決して食べることが嫌いなわけではないし、嫌いな食べ物もほとんどありません。
ただ、大好きな食べ物でも体質に合わなくて食べられないものがあります。
TVを観ていると、口いっぱいにほおばって、美味しそうに食事をしている人がいますよね。
旅番組などでも、ご当地の名物をたくさん食べている人を観るととてもうらやましく思います。
「美味しそうだな~、みんな元気だな~」と思いながら、「自分があんなに食べたらきっとお腹痛くなるよね」とあきらめる日々なのです。
痩せて少食だと女性から嫌われる
ずいぶん昔のことになりますが、転職した初日に職場の先輩から「ダイエットしてるの」と、ちょっと嫌味のように言われたことがあります。
「好きで痩せてる訳じゃないのに」と内心では思いながらも、初対面で事情を知らないから仕方ないかと思って「ダイエットしてないですよ~」と笑って返しておきました。
人と一緒に食事をする場面では、周りの人と比べて食べる量が少ないと、一緒にいる女性からは感じが悪いと思われることが多いのですよね。
「少食だと思われたいの?」とか「やせてる自慢?」とか、「こっちが食べにくいじゃない」と思われることが多くて、他人と食事をするのが苦手になりました。
それでなくても、わたしは人とコミュニケーションをとる能力が欠けているので、飲み会などに参加するのはもってのほかなのです。
そもそも参加しない
わたしは強制参加のイベント以外は出席しない主義です。
付き合いが悪いと思われたとしても、わたしが参加することで、周りに気を使わせたり、不愉快にさせたりするよりはましだと思うからです。
それでも若いうちは、誘われると断れずに行くこともありました。
でも、相手が社交辞令で誘ってきた場合だと、結局は自分も周りも楽しくないので、割り切って行かないという判断になりました。
周りの人がたくさん飲み食いしている中で、あまり食べない人がいると何故か周りの人は不愉快になるのですよね。
「食べられない」ということが理解できない人は意外に多くて、わたしがあまり食べない理由を悪い方向に解釈されることがほとんどです。
周りに気を使って無理して食べても体調を崩すだけだし、がんばって出席しても結局は陰口を言われるだけなので何の得にもならないのです。
周りの人に理解してもらう
忘年会や歓送迎会など、どうしても参加しなければいけないことがあります。
そんな時には、とにかく自分がたくさん食べられないことを、事前にできるだけ多くの人に知ってもらうようにしています。
言ったところで、まともに受け取らない人や忘れてしまう人もいますが、予防線を張っておくだけでも少しは違うのですよね。
運がよければ理解してくれる人もいますので。
ただ、いくら事前に訴えていたとしても、結局「食べろ、食べろ」攻撃を受けることもありますけれど。
周りの人に食べてもらう
宴会などでは、自分が食べられなくても周りの人は普通に食べるので、周りの人にたくさん食べてもらうように、ちゃっかり誘導します。
大皿や鍋料理の時はチャンスです。
率先して取り分け役を買って出て、周りの人にたくさん食べてもらいます。
自分の分はこっそり調節しておけば大丈夫です。
また、よく食べる人の近くに座ることも大切です。
一人分ずつ出る料理でも、お願いすれば二人前を喜んで食べてくれますから。
そして自分は「たくさん食べた~、お腹いっぱい~」の雰囲気をしっかり出しておきます。
あまり食べていないことを周りに気付かせないようにすることが大切なのです。
おわりに
飲み会では食べることに限らず、お酒を飲まないことも周りを不愉快にさせる要因になります。
わたしはお酒を飲んでも体調を崩すので、あまり飲まないようにしていますが、飲んで楽しみたい人にとっては面白くない人間です。
食べ物にしてもお酒にしても決して嫌いなわけではないのですが、身体が受け付けないのです。
でも、集団の中でちょっとでも人と違った行動をしていると、周りは許してくれないのですよね。