上司に手書きの書類を渡されて、Wordで文書を作成してと頼まれたけれど、あまりに達筆(?)で読み取れないなんてことがあります。
何て書いてあるのか何度も聞くわけにもいかなくて、苦労することはありませんか。
周りの人に助けを求める
他人のクセ字であっても、長年その人の文字を見ている人だと、解読できることがあります。
わたしが新人の頃には、上司の文字が読めなくても直接聞く勇気がないので、隣の席の先輩に助けを求めていました。
先輩だと多少は慣れていたので、読み取ることができるのです。
でも、聞いた相手も読めないことがあります。
そうなれば、周りにいる他の人たちも巻き込んでしまいます。
いろんな人の視点で見れば、誰か一人くらい読める人がいるのですよ。
ただ、書いた本人が近くにいる時には、失礼になるのでそんなことはできませんけれど。
前後の文章で判断する
長い文章なら、読めない文字の前後の内容から推測することができます。
それでもダメなら、文章を全部読んで、何が書かれているのか、何を伝えたいのかが理解できると、読めない文字も解読できることがあります。
表やグラフであったとしても、書かれている内容を理解すれば、判断できるかもしれません。
また、読めない文字の筆跡を自分でたどってみると、何となく雰囲気がつかめることもあります。
書いた人の気持ちになってみると、読めるということなのかもしれませんよね。
ただ、書き順が正しければ分かりやすいのですが、独自の書き順だと逆に混乱してしまうこともありますけれど。
そうやって苦労して判読することができると、謎解きに成功したようで達成感を味わうことができるのです。
慣れる・判読表を作る
同じ人のクセ字を何度も読んでいると、そのうち慣れてきて判読できるようになります。
わたしが今担当している仕事で関わっている人の中に、とても独特な文字を書かれる人がいます。
特に数字が判別しにくかったので、過去の筆跡をコピーして判読表を作成して対応しました。
最初のころは表と照らし合わせて判読していましたが、最近は表なしでも分かるようになりました。
クセ字といっても本人の中ではパターン化されているので、一度読み取ることができるようになれば、次回からは大体の見当はつくようになるのです。
独特なクセ字でも、その人の崩し方の傾向をつかむと、少しは読めるようになるのですよ。
あきらめて聞く
努力に努力を重ねても読み取れないことがあります。
そんな時は、間違って解釈してしまうと大変なので、書いた本人に聞くしかありませんよね。
読めない文字が出てくるたびに聞くのも申し訳ないので、まとめて聞くようにするとお互いに負担が少ないと思います。
もし、最初から相手が読みにくい字を書くと分かっているのなら、依頼されたその場で聞いてしまった方が良いですよ。
メモ程度なら、渡されたその時に、声に出して読み上げてみるのも一つの方法です。
誤読があれば、訂正してもらえますからね。
長文なら、ざっと全体を見て、読み取れない文字を探して聞いておくと、後の処理が楽になりますよ。
本当に達筆な文字も読めない
わたしの以前の上司に書道の師範の資格を持っている人がいました。
当然とてもきれいな文字を書かれるのですが、行書や草書に崩してある文字だと読めないことがありました。
(行書は楷書を少し崩したもので、さらに崩してあるのが草書です。)
わたしは子どもが小さい時に、一緒に書道教室に通ったことがあるので、少しくらいは分かるのですが、知らない文字になると当然読めません。
知識として持ち合わせていないと、その場で読み解くことはできないのですよね。
行書ならまだしも草書になると原型をとどめない文字もありますので、読むのは困難になります。
とは言っても、その上司の書く文字は本当にきれいで、仮に読めなかったとしても一文字くらいなので、特に苦労はありませんでしたが。
おわりに
クセ字の人は自分の字が読みにくいことに自覚はあるようですし、悩んでいる人もいますよね。
「何て書いてあるのですか」と何度も聞いていると、相手を傷つけてしまいそうで、ちょっと躊躇してしまいます。
でも、どうしても聞かなければいけない時もありますよね。
そんな時は、「読めなくてすみません」という低姿勢で聞けば、少しは相手を傷つけずにすむかもしれません。