退職することが決まったけれど、有給休暇がまだたくさん残っているという人は多いのではないでしょうか。
わたしは以前雇い止めになりましたが、その通知を受けたのが退職日の約1か月前だったので結局有給休暇を全て使うことはできませんでした。
有給休暇は当然の権利ですので、できれば全て使い切って辞めたいですよね。
でも、あまり休んでいたのでは、まわりの反応も良くないかもしれません。
トラブルなく有給休暇を使って辞めるために、注意する点をお伝えします。
残りの日数の確認をする
辞めることが決まったら、まずは有給休暇の残りの日数を確認します。
会社によって管理方法が違うと思いますので、正確に残りの日数を確認してください。
自分で確認することができない場合は、総務の担当者に聞くと教えてくれます。
その時に、有休休暇の消化の仕方も一緒に確認しておくとよいと思いますよ。
会社によっては残りの日数を退職日前にまとめて取ることができる場合もありますし、逆に連続して○○日以内しか取れない場合もあります。
会社の就業規則に記載されていることもありますので、よく確認しておきましょう。
できれば会社の慣例に従うようにした方がトラブルは少ないかと思います。
まわりの人に相談してね。
引継ぎの日数や退職日の決定
可能であれば事前に職場の上司や同僚と話し合いをして退職日を決定するとスムーズにいくと思います。
退職日を決定するには引継ぎに必要な日数も考慮しておきます。
退職日が決まったら、その退職日から逆算して計画的に残りの有給休暇を消化していきます。
そうすれば仕事に支障もないでしょうし、まわりからも冷たい目で見られることもないと思います。
まわりに迷惑をかけないようにね。
でも、仕事を引き継ぐ人員の確保が遅れることもありますし、そうなれば日常業務も通常通りやらなければなりませんので、有給休暇が取りにくくなる可能性もあります。
特に転職の場合にはできるだけ早くまわりに伝えることが、あなたにとっても会社にとってもよい結果になると思います。
有給休暇が使い切れなかったら
わたしのように有給休暇が使い切れない場合には、会社側に買い取ってもらえないか相談してみましょう。
わたしは申し出ることはありませんでしたし会社側からも何も提案はありませんでしたが、今思えば当然の権利なので、何らかの形で対応してもらうように言ってもよかったのかなと思っています。
また、買い取りが無理なら退職日を有給休暇の残りの日数に合わせた日にしてもらうという方法もあります。
有給休暇の取得は当然の権利。
なかなか言い出しにくいことではありますが、いずれにしても会社側との相談次第ですので、上手に話をしてみてください。
不利な条件を会社側から言われたら
もしもあなたが会社側から「今まで残りの有休休暇を全部使って辞めた人はいませんよ」とか「退職する最後の日まで仕事をするのがあたり前でしょう」といったように言われて、有休休暇を取りにくい理不尽な状況に追い詰められたとしたら本当に困りますよね。
あきらかに悪質なケースであれば会社側との交渉は難しくなるでしょう。
そんなときは会社側に労働基準監督署に相談すると伝えてみましょう。
実際に労働基準監督署へ相談しなかったとしても、会社は労働基準監督署の名前を出すだけでとても嫌がりますので、効果があるかもしれませんよ。
それでもダメな場合には本当に労働基準監督署へ相談してみましょう。
おわりに
わたしは結局、有給休暇を残したまま辞めることになりました。
そのときはそれも仕方ないことなのかとは思いましたが、会社の都合で辞めることになった上に当然の権利である有給の取得ができなかったのは、今になって思えば理不尽な話ではあります。
みなさんもできるだけ損をしないように、十分に注意してくださいね。