あなたの勤めている会社に社歌はありますか?
以前、社歌コンテストなんてものが開催されたこともあるように、多くの企業で社歌が制作されています。
わたしが前に勤めていた会社にも社歌がありました。
社歌がどんな風に使われていたか、わたしの経験をお伝えします。
毎朝社歌が流れる
わたしの勤めていた会社は製造業だったので、敷地のほとんどが工場でその中に事務所用のビルが建っていました。
わたしは事務職でしたが、現場では多くの人が働いていました。
毎朝決まった時間になると社歌が流れるので、それを合図に事務員も作業員も、それぞれ建物の外や屋上などの広い場所に移動します。
そのあと、ラジオ体操を模した会社オリジナルの体操をして身体をほぐします。
そうやって会社の一日が始まっていました。
強制ではなかった
社歌を毎朝歌う会社もあるようですが、わたしの勤めていた会社では毎朝ただ社歌が流れていただけだったので、無意識のうちに聞いていたという感覚です。
毎日朝礼で、社歌を歌ったり社訓を言ったりと強制されてしまうようだと、会社に縛られているように思えてちょっと拒否反応を起こしてしまいますよね。
ましてや、みんなの前で歌わされるなんてことになったら出社拒否してしまいそうです。
わたしの場合は、毎日社歌を聞いていただけだったので、比較的楽に社歌の存在を捉えていました。
連帯感が生まれる
実はわたしの勤めていた会社には、もう一つ社歌がありました。
2つの社歌は制作された時代が違うのか、社歌の位置づけが違うのかわたしには分かりませんでしたが、毎朝流れていた社歌とは別の歌があったのです。
もう一つの歌は飲み会や集まりの最後に、よくみんなで合唱していました。
今になって思えば朝の歌はイメージソングで、みんなで合唱していたのが社歌だったのかもしれませんが、もう会社を辞めてずいぶん経過しているので残念ながら確認はできません。
当時はちょうどバブル期だったので社内の飲み会や集まりも多く、そんな会の最後には必ずその歌をみんなで歌って終わるのです。
お酒が入っていたので、社歌を合唱することにみんな恥ずかしさや抵抗はなかったのだと思います。
同じ会社の中でも部署が違えば顔も知らない人がたくさんいましたが、その歌はみんな知っていて歌うことができたので、合唱すればすぐに連帯感が生まれたのでした。
愛社精神も生まれる
わたしが社歌のあった会社に勤めていたのは、もう30年以上も前のことですが、今でも社歌は覚えています。
その当時は確かに愛社精神もありましたし、現在でもその会社の動向は気になります。
もちろん仕事で辛いことや悔しいことも多く、わたしも若かったので社会の厳しさをその会社で学びましたが、今となっては不思議によい思い出として残っています。
社歌が名曲だったわけではありませんが、歌の影響力って大きいものなのだと感じます。
おわりに
社歌を強要されてしまうと会社に洗脳されるようでよくないと思いますが、そうでないのなら社歌の存在も悪くはないのかもしれません。
社員同士の連帯感や愛社精神が生まれるのであればよいですよね。
それこそ社歌がプロ野球の球団歌のような位置づけになれば、社員の団結力は相当なものになるでしょうね。