仕事を選ぶとき、求人の内容で賃金や仕事の種類がまず目につきますよね。
そんな中で、その会社で事務服(制服)があるかどうかは記入されているところもあ れば、記入がないところもあります。
仕事ができればどちらでもよさそうなところですが、事務服のあるとないとでは、案外いろいろなことに影響がでます。
わたしは、どちらの職場も経験しているので、事務服についてわたしの感想をご紹介します。
事務服があるメリット
朝、職場に入って事務服に着替えると、一気に気持ちが仕事モードになります。
だいたいの事務服が、ベストにスカートといった形だと思いますが、しっかりとした生地で体型にピッタリとしているので、気持ちも引き締まります。
職場の同僚も同じ服装なので、視覚的にも仕事の気分になります。
また、事務服があると毎日の服装にそんなに悩まなくてもよくなります。
わたしが事務服のない職場で働いていたときは、毎日何を着ていこうかと考えるのが苦痛でした。
私服で仕事をすると、まずは周りの人の目が気になります。
特に女性はほかの人の服装が気になるようで、よくも悪くも毎日チェックされていました。
事務服があれば、行き帰りの更衣室で出くわさない限り、私服のチェックをされることはありませんので、その点で気楽です。
体型の変化がすぐにわかる
わたしの着ていた事務服のスカートには3段階のカギホックが付いていました。
夏は薄着なので3段階の一番きついところで留めて、厚着になる冬には3段階の一番ゆるいところで留めていました。
でも、夏バテすると一番きついところで留めてもスカートがゆるゆるだったり、冬に一番ゆるいところでもきつくて留まりにくかったりするので、体重を量らなくても太ったかやせたかがわかっていました。
毎日の微妙な体の変化もスカートで気付くことができましたね。
最近の事務服にはアジャスター付きのものがあるので、体重変化は分からないかもしれませんが、楽そうですよね。
更衣室がある
事務服がある職場だと、ちゃんとした更衣室があると思います。
更衣室があれば、自分専用のロッカーもあるでしょうから荷物を入れることができます。
事務服のない職場に勤めていたときに、更衣室もロッカーもなかったので自分の荷物の管理が大変でした。
あまり人目に付く場所に置くわけにもいかないので、机の引き出しに空きスペースを作ってそこに入れていました。
事務服のない職場でも自分のロッカーがあれば問題ないですよね。
わたしの勤めていた会社ではもともとあった事務服を廃止することになり、そのときに女子更衣室を会議室に改装してしまったそうです。
事務服の不便なところ
事務職だと座って仕事をすることが多いので、スカートに座りじわができてしまいます。
このしわが取れにくくて、洗濯してアイロンをかけてもなかなか取れません。
また、ベストにはデザインの関係からなのか、小さなポケットしかありません。
胸ポケットもありますが、付いている場所からそんなに物を入れられるわけでもありません。
そこで、物が入れたかったらスカートのポケットに入れることになります。
わたしの今まで着た事務服では、スカートの右側のみにポケットが付いているパターンと左右両方にポケットが付いているパターンがありました。
当然左右に付いている方が便利でした。
とは言ってもスカートのポケットにあまり大きな物を入れると、ふくらんでスカートの形がくずれてしまうので、気を付けなければいけません。
でも、ないよりはあった方がいいですよね。
着替の時間が必要
事務服があると、出勤時と退社時に着替えるための時間が必要です。
その点では、事務服がない職場なら着替える必要がないので時間の短縮になります。
行き帰りの貴重な時間を有効に使うことができます。
また、1分でも早く帰りたいのに、更衣室でのおしゃべりに付き合って遅くなるなんてこともありません。
今の職場では事務服がないので、身支度は上着を着るくらいでとても楽をしています 。
事務服にはストッキングをはく
わたしが新入社員だったその昔は、事務服には必ずストッキング着用と言われていました。
大人の女性はストッキングをはくものだと、先輩からすり込まれたのです。
その後、結婚退職して専業主婦になり、9年後に社会復帰したときの職場では、ストッキングの呪縛は解かれていました。
逆にストッキングをはいている人はあまりいなくて、黒ソックスでよかったのでとても楽になりました。
さらにその職場ではパンツとスカートを選ぶことができました。
わたしの仕事はほとんどが座ってする事務仕事だったので、スカートを選んでいましたが、活発に動き回る人はパンツをはいていましたね。
事務服の種類や習慣は、それぞれの職場によって多少の違いがあるとは思います。
それにしても、専業主婦をしている間に世の中変わったなと思いました。
事務服の廃止から復活へ
一つ前に勤めていた会社は一度廃止した事務服を総務の担当者に限って復活させました。
復活の理由をはっきり聞いた訳ではありませんが、総務という仕事柄から会社の顔として統一させたかったのかと思います。
私服だとどうしても個性が強くなるので、上層部が嫌ったのかもしれません。
このようにいったん廃止された事務服が復活するケースは他の会社にもあるようです。
同じ服装をしていると連帯感も生まれやすいのかもしれませんね。
おわりに
事務服があるかないかだけで就職先を選ぶことはできませんが、それぞれに利点はありますので、どちらがよいのかはよくわかりません。
時々、求人の項目に「制服あり」と明記されていることもありますので、仕事を選ぶときの判断材料の一つにされてもよいかもしれませんね。