転職サイトや転職エージェントなど、転職関連のCMは多いですよね。
多くは、「現状を変えよう」とか、「新しい自分を見つけよう」とか、転職すれば新たな希望が生まれるといった内容のCMです。
そんな中でビズリーチのCMは転職の現状を表していると思いませんか。
中途採用者
面接風景のCMで面接に向かう部長の発言から感じるのが、中途採用者に対する評価がかなり低いということです。
これまでにも中途採用した人は何人もいたけれど、優秀な人材などいなかったといった雰囲気が感じられます。
おそらくは多くの企業の人事担当者や経営者がそのように感じているということなのでしょう。
CMは、そんな企業側の声を反映して作られているのだと思います。
新卒採用した人間であれば、会社が一から教育して優秀な社員へ育てていくのでしょうが、中途採用者を一から教育しようなんて思いはありませんよね。
会社側の立場としては、中途採用する人材は社会人として最低限の知識やマナーを持ち合わせているうえに、ある程度の経験や実績があるのが当然なのだという認識のようです。
そのために、中途採用者に求められるレベルが高くなってしまうのでしょうね。
即戦力が少ない
CMでも言っているように、中途採用する人は即戦力であることを望まれています。
20代の若い人の転職であれば、それほど「即戦力」ということを強調されることはないかもしれませんが、30代以降になると、会社としてはすぐに組織の歯車として働いて欲しいと考えているはずです。
会議風景のCMでは、中途入社した社員を会議ではじめて見た業務部長が、その社員の高い能力に驚いている様子がえがかれています。
普段そんなことは滅多にないからなのでしょうね。
経営者や人事担当者がよい人材と思って採用しても、配属先の人間にとっては役に立たない人材だったというケースも多いのでしょう。
転職を望んでも、中々自分に合う職場が見つからないと思っている人が多いと思いますが、企業側は募集をしても優秀な人材が応募してこないと思っているのでしょうね。
マッチングが大切
企業が求める人材に対して、求職者が求める企業への条件が一致しなければお互いに不満が生まれてしまいます。
いくら知識と経験があっても、転職先の職場で自分の能力を充分に発揮できなかったとしたら何の役にも立ちませんよね。
スカウト編のCMでは、転職を希望する人のスマホに企業からの問い合わせが直接届いています。
自分の経歴や職歴などを登録することで、マッチングする企業の方から連絡があるという仕組みのようです。
賃金や待遇面は転職するときの大切な条件ではありますが、自分の能力を最大限に活かせる企業から声がかかるのであれば、自分の条件と合わない部分があったとしても、少しくらいは妥協してもよいという気持ちにもなりますよね。
企業側と求職者側の求めるものが一致することで、お互いが満足できるのですよね。
利用する転職情報
転職サイトはたくさんあって、情報もあふれています。
どこに登録すればよいのか分からない人も多いかもしれません。
最近では転職サイトも細分化されていて、看護師や薬剤師といった職種に特化したサイトもあります。
また、20代専用のサイトやシニア向けのサイトなど年齢で分かれている場合もあります。
上手に転職サイトを利用すれば、意外に早く仕事が見つかるかもしれませんよ。
おわりに
ビズリーチのCM を見ていると、企業が中途採用者をどんな風に見ているのかがよく分かります。
転職者が企業の要求にこたえられる人材であれば、すぐに採用が可能になるのでしょうね。