以前勤めていた会社の中には、もう辞めたのだから、なるべく近寄りたくないと思う会社もあります。
特に、辞めさせられたり、嫌な思いをして辞めたりした場合には、その気持ちは強いですよね。
でも、辞めたばかりの頃には、事情があってどうしても行かなければいけないこともあるのです。
返却物がある場合
会社を辞める時には、会社から貸し出されているものは全て返却しなければいけません。
でも、辞める当日に返却出来ない物もあります。
特に制服は、クリーニングに出さなければいけない場合だと当日返却が無理なので、後日持って行くことになります。
また、返却しなければいけない物を忘れて、返していないことに後から気付くこともあります。
会社側が返却物のリストを作ってくれている場合もありますので、リストに従って返却忘れのないようにしておきます。
リストなどがないのなら、辞める前に担当者に確認して、自分でチェックリストを作成しておけば安心ですよ。
書類の手続きや受け取るものがある場合
退職に必要な書類の準備が遅れてしまって、退職日に受け取ることができないことがあります。
会社によって違うとは思いますが、後日職場に取りに来るように言われる場合もあります。
そうなると、辞めた後仕方なく会社に行くことになります。
また、私物を持って帰るのを忘れていたら、確認の電話がかかってくることがありますよ。
大事な物があるなら、辞める前に持って帰るのを忘れないようにしておきます。
ただ、持って帰るのを忘れていた物が特に必要ないような物なら、会社側で処分してもらうようにお願いします。
余談ですが、前の職場で、辞めた人の娘さんが作った人形が机の上に置き去りにされていたことがありました。
さすがに勝手に処分しにくいですよね。
わたしもその職場を辞めたので、その人形がその後どうなったのかはわかりませんが、きっと扱いに困ったでしょうね。
行きたくないなら
返却しなければいけない物を忘れていたのだけれど、前の会社に行きたくないのなら、郵送してしまうという方法もあります。
また、会社側から受け取るものが書類なら、送ってもらってもよいと思います。
ただ、私物を持って帰るのを忘れていて、送ってもらうのに送料が高額になるようなら、着払いでお願いするようにします。
辞めた日から部外者になる
前日まで、その会社の社員でも辞めればその時から部外者です。
社員証があればすんなり入れた入口も、部外者は受付で入館許可が必要になります。
事前にアポイントメントを取らなければいけない職場もあると思います。
部外者になって簡単に会社へ入ることが出来なくなったことで、会社を辞めたことを痛感することになるのですよね。
書類や荷物の受け渡し程度なら、職場の中まで入らなくても受付で済むかもしれません。
長居は無用
辞めた人間が職場を訪問すると、とりあえず相手にしてもらえるとは思います。
わたしが若い頃には、寿退社をするのが通例でしたので、結婚退職した人が職場を訪ねてくるケースがよくありました。
結婚したあとに、新婚旅行のお土産と、結婚式や旅行の写真を披露する場になるのですよね。
ただ、みんな仕事をしているので、しばらくはみんなで相手にしますが、そのうち徐々に人数が減っていくのです。
寿退社した人以外でも、たまに辞めた人が、なんとなく遊びに来るケースもありますが、仕事が忙しい時には、早く帰ってくれないかなと思われてしまいますからね。
結局辞めた人間は、無駄な話はせず用事が済んだらさっさと帰るのがよいと思うのです。
おわりに
わたしは何度も転職をしましたが、自ら望んで辞めたことはないので、以前勤めていた会社には行きたくありません。
幸い今の職場では、この先何も問題がなければ65歳の定年まで勤められそうです。
ただ、辞めた後にこの職場を訪ねることがあるかと言えば、薄情なわたしなのでおそらくないでしょうね。