雨の降る日にお客様をお迎えするときの心配り。

雨の日のお客様 事務職

雨の日にスーパーや百貨店に行くと、店内放送から「本日はお足元の悪い中、当店にご来店くださいまして誠にありがとうございます。」といったアナウンスが聞こえてくることはありませんか。

それに、買い物をすると紙袋にビニール掛けをしてくれたり、ポイントがアップしたりと特別な対応をしてくれるお店もありますよね。

雨の日だからこその店側の細かい心配りなのでしょうし、来客数をアップさせるための対応なのでしょうね。

では、仕事場で雨の日にお客様をお迎えするにはどのような対応をすればよいのでしょうか。

気を付けておきたいポイントをお伝えしますね。

雨の日のあいさつことば

会社でも雨の日にお客様をお迎えするときには「雨の中お越しいただき、ありがとうございます。」とか「お足元の悪い中、ありがとうございます。」といったようなあいさつをしましょう。

お客様は雨に濡れて嫌な気分になっているかもしれませんので、「雨で大変でしたね」といった気持ちを伝えるだけでも、お客様の気分が和らぐのではないでしょうか。

社内の床が滑りやすい素材なら、「足元が滑りやすくなっておりますので、お気を付け下さい。」と一言添えることも忘れないようにしましょう。

また、お客様の人数にもよりますが、複数人のお客様をお出迎えするには、対応する側も複数人いれば心強いですよ。

傘やコートを預かったり濡れたものを拭いたりと、雨の日は普段の来客時よりも、やらなければならないことがたくさんあります。

一人でもたもた対応することのないように、あらかじめ周りの人に手伝いをお願いしておけばスムーズな対応ができますよ。

傘を間違わないように別にする

お客さまには来客用の傘立てを使用して頂くようにご案内します。

余裕があれば傘をお預かりして、お手伝いをします。

傘のしずくを取る機械が設置してあれば使用しますが、なければ軽く落とす程度にしておきましょう。

決してお客様の傘を必要以上に振って水滴を落とさないようにしましょう。

傘のしずくを落としたら、きれいに巻いてバンドを止めて傘立てに収めます。

もし、来客用の傘立てがないのであれば、お客さまの傘と社員の傘の区別ができるように収納します。

社員が間違ってお客さまの傘を持って出るようなことがないように注意を払っておきましょう。

可能であれば来客があるときだけ、社員の傘を別の場所に移動しておけば、間違いを防ぐことができますよ。

コートハンガーの準備

レインコートを着て来社されるお客様もいらっしゃるので、コートハンガーが使用できるように準備しておきます。

お客さまのコートをあずかったらハンガーに掛けておきますが、コートがひどく濡れているようなら、きれいなタオルなどで水分を拭き取っておきます。

その時あまりゴシゴシと拭くとコートの生地を傷める可能性がありますので、やさしく押さえる程度にしておきましょう。

濡れた床を拭く

会社の床が滑りやすい素材の場合、水滴などで床が濡れていると危険なので、お客様を部屋にお通ししたらその間に床をモップなどで拭いておきます。

お客様が社内を移動されるときや、お帰りになるときに滑ってケガをされることのないように、細心の注意をはらいましょう。

水たまり

また、会社入口の玄関マットを、雨の日専用のマットや吸水性の高いマットに交換して対応するという方法もあります。

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タオルの準備

お客様の持ち物が雨で濡れていると、椅子やテーブルも濡れてしまいます。

すぐに拭くことができるようにタオルを準備しておきますが、このときうっかり雑巾を使用してしまわないように気を付けましょう。

いつも掃除に使用している汚れた雑巾で、お客様の持ち物を拭くことは避けたいですよね。

また、お客さまご自身で拭いていただくことができるように、きれいなタオルを準備しておくとよいですよ。

タオルの準備

タオルは新品でなくても、きれいに洗ってあるものなら大丈夫でしょう。

訪問されるお客様の人数分だけタオルの枚数を準備しておけば、なお安心です。

気温で飲み物や室温を変える

身体が雨に濡れてしまうと、実際の気温より寒く感じたり逆に蒸し暑く感じたりと、部屋の中にいる人とは体感温度が違うことがあります。

雨の中を移動してこられたお客様が、どんな状態かを感じ取るのは難しいのですが、コートを預かり部屋にご案内する間に、会話をしながら聞き出すとよいですよ。

会話の中から、お客様が今、寒いと感じられているか暑いと感じられているかを判断し、それによって部屋の温度を調節します。

また、お出しする飲み物もお客様の状態によって、熱いお茶にするか冷たいお茶にするのかを、臨機応変に対応できるようにしておきましょう。

顔なじみのお客様なら、直接お聞きするのもよいかもしれませんね。

おわりに

雨の日に外出するのは、誰でもうっとおしいと感じるのではないでしょうか。

雨に濡れながらやっとたどり着いた訪問先の企業で、気持ちの良い対応を受けたらお客様の憂鬱な気持ちも晴れやかになるかもしれませんよね。

あなたの対応次第では、会社の印象までも良くなるでしょう。

そして、お客様がお帰りになられるときに「気を付けてお帰りください。」と一言添えることができれば完璧ですよ。

お客様にとって気持ちのよい訪問になるように、状況の悪い時こそがんばってくださいね。