ビジネスシーンでは、独特な数字の表現をすることがあります。
古くからの習慣もあるのでしょうが、あまりなじみのない言い方をされて戸惑ったことはありませんか。
それに、あいまいな言い方のせいで聞き間違いをしてトラブルになっては大変です。
いろいろな表現方法についてお伝えします。
聞き間違いしやすい数字
口頭で数字を言うときに、1(いち)と7(しち)は聞き間違えやすいですよね。
わたしは滑舌が悪いので聞き返されることも多いです。
そんなこともあって、なるべく1(いち)は(ひと)と、7(しち)は(なな)と表現するように気を付けています。
他にも、4(し)より(よん)と言うようにしています。
人によっては、0(ぜろ)を(まる)と言うこともありますが、これは聞き間違えが理由ではないかもしれませんね。
特に電話など口頭のみで伝えるときには、聞き間違えしそうな表現はなるべく避けて 、数字をひとつずつ丁寧に区切って言うようにします。
その時に、相手が復唱してくれたら、正しく伝わっていることが確認できて安心できるのですよね。(強制はできませんが…)
自分が聞き手の場合には必ず復唱して間違っていないか確認しています。
時間を伝えるとき
時間を伝えなければいけないときには、午前と午後の区別をはっきりさせることが大切です。
午後1時を伝える時には、1時(いちじ)が7時(しちじ)に聞き間違われる可能性があるので、13時と行った方が正確です
わたしは、念を押す意味でも、2とおりの言い方をあえてするようにしています。
例えばアポイントメントをとってきた相手側から「明日の午後2時」と言われたら、「 明日の午後2時、14時ですね」と2重の表現をすると、お互いに間違いがないことを確認できて安心できるのです。
また、日にちを伝えられて、「4月1日」と言われたら「4月1日の月曜日ですね」と曜日まで言うと確実です。
日にちや曜日を相手側が勘違いしている場合もありますので、両方を伝えて確認すると事前に間違いを防ぐことができるのです。
月の初めの表現
月の初めの1日を「いっぴ」と言います。
由来は諸説あるようですがはっきりとしたことは分からないようです。
聞きなれないうちは、「いっぴってなに?」と思ってしまいますよね。
仕事上ではよく使う表現なのです。
「ついたち」や「いちにち」よりも分かりやすいからなのかもしれませんね。
また、「第1営業日」という表現があります。
これは、その会社の月の最初の営業日を表すことばです。
例えば4月1日が月曜日なら、4月1日が「第1営業日」となります。
でも、4月1日が日曜日でお休みなら4月2日の月曜日が「第1営業日」となり、土日が休みの会社で4月1日が土曜日なら4月3日が「第1営業日」となります。
「第1営業日」はその月の1日になるとは限らないのです。
また、営業日はその会社によって違いますので、自分の会社の「第1営業日」と他の会社の「第1営業日」が同じにならないこともあります。
大きな数字の表し方
仕事では普段使わないような大きな数字を扱うことがあります。
例えば「3,000,000円」は「3,000千円」、「300万円」、「3百万円」というようにいろいろな表し方があります。
あまり見慣れていない人には「3,000千円」と書いてあると「いくら?」と思ってしまいますよね。
よくわからないときは、数字のあとに「千円」とあれば後ろにゼロを3つ、「万円」とあれば後ろにゼロを4つ、「百万円」とあれば後ろにゼロを6つ付けて変換するとよいですよ。
でも、あまりたくさんゼロが並ぶと、それはそれで分かりにくいですけどね。
一番気をつけたいのは、大きな数字を扱うときには、ゼロがひとつ違っただけでとんでもないことになりますので、しっかり確認することが必要なのです。
事業年度の区分の表現
4月から3月が事業年度の場合の、事業年度を区分するときの表現についてです。
1年間を2つに分けた場合4月から9月が上期(かみき)、10月から3月が下期(しもき )となります。
さらに1年間を4つに分けると四半期(しはんき)となります。
第1四半期は4月から6月、第2四半期は7月から9月、第3四半期は10月から12月、第4四半期は1月から3月というように3か月ごとになります。
また、四半期をクオーターと言い、それぞれ第1クオーター、第2クオーター…と表現する場合もあります。
中小企業などでは四半期ほど細かく区分せず、上期と下期の2つに分ける考え方が多いかもしれません。
おわりに
仕事をしていると普段の生活では使わないような表現をすることがよくあります。
単なる古い習慣もあるのかもしれませんが、中には勘違いや間違いのないようにするための良い習慣もあります。
上手に使い分けて自分の仕事や生活に活かせるとよいですよね。