求人サイトや求人情報誌に書かれている内容は本当に正しいのでしょうか。
よい条件につられて就職してみたら、実際は違っていたなんてことはないのでしょうか。
企業側もよい人材を集めるために、募集要項に頭を悩ませています。
悪意のあるブラック企業はもちろんですが、企業側に悪意がないような場合でも思っていたのと違うなんてことがないように気を付ける点をお伝えします。
企業側の思い
仕事を探している人も必死ですが、実は人を採用したいと思っている企業側も必死なのです。
中小企業などは求人広告の費用もあまりかけられないので、無料で掲載できるハローワークを利用したり求人誌への広告費も安くなるようにしたりしています。
大企業に比べて社員の待遇も見劣りしてしまいますので、求人広告を出してもあまり人が集まらなくて結果としてよい人材を確保することが難しいのが現状のようです。
そのために中小企業など規模の小さな企業では、少しでもよい人材を採用するために、何とかして求人の募集要項をよく見せるように努力します。
そのために、応募者と企業の間にちょっとした誤解を招いてしまうこともあるようです。
うたい文句に惑わされないように
求人募集の内容では「アットホームな職場です」とか「女性が働きやすい職場です」といった言葉をよく目にします。
このような漠然とした表現は人によって判断が分かれます。
ある人から見れば「家族のように仲良くて、アットホームな職場」なのかもしれませんし、別の人から見れば「いつも口出しされて監視されているような職場」なのかもしれません。
企業側も決してうそを言っているわけではありませんので、募集内容の言葉から自分でよいイメージを作りすぎないように気を付けましょう。
募集要項と雇用契約書の内容が違う
募集要項や求人内容はあくまでも広告で、実際に採用されたあとで交わす雇用契約書の内容が雇用条件となります。
採用後に雇用契約書や就業規則の内容について担当者から説明を受けたときに、募集要項や求人内容と雇用条件が違うことに気づくということも実際にあります。
できれば、面接の際に募集要項の内容についてはっきりと確認しておくことが、後のトラブルを防ぐことになりますよ。
写真の印象
以前わたしの勤めていた企業でのことですが、社員を募集するために求人誌に求人広告を掲載することになりました。
求人広告に使用する写真は自社の写真を掲載することもできましたが、求人誌側で準備してもらえることも可能だったので手軽なそちらを選んだようです。
サンプル記事が出来上がり、採用担当者がわたしに見せてくれたのですが、「絶対にこんな雰囲気の会社じゃないよね?」という写真が使われていて驚いたのを覚えています。(口には出しませんでしたが。)
でも担当者は満足だったようで、その写真を使用した求人広告を求人誌に掲載したのです。
結局応募者は集まらなかったので、わたしは内心ホットしたのでした。
あくまでイメージ写真なので問題はないのでしょうが、視覚効果は大きいと思います。
実際の企業と求人の写真との落差が大きくて、働く意欲がなくなってしまったなんてことにならないように、写真はあまり参考にしない方がよいと思いますよ。
おわりに
企業はよい人材を求めていますので、なるべく見栄えのよい求人広告を作成して募集します。
そんな求人広告の魅力的な言葉や条件に惑わされないように、求人情報を判断するようにしてくださいね。