会社からの健康診断を受けるとき、どんなことに気を付けておけばよいのでしょう。
健康診断には検診車が会社に来る場合や、指定された医療機関で受ける場合などがありますが、検査する項目や方法は大体同じです。
注意したいのは、健康診断は集団で受けることがほとんどなので、自分がもたもたしていると、他の人に迷惑をかけてしまうことです。
スムーズに健康診断を受けられるように、ちょっとだけ気を付けておくことをお伝えします。
胸部レントゲンの服装
胸部レントゲンを撮るときにはアクセサリーなどの金属類やブラジャーは外さなければいけません。
健診を受けるときには、あらかじめ更衣室で撮影の障害になるものは外しておきますが、そのときどんな服を着ておけば安心なのでしょう。
病院での健康診断なら検査着が用意されていると思います。
検査着であれば、そのままレントゲンの撮影ができますので、問題はないですよ。
私服の場合だとTシャツを着ておけばよいのですが、Tシャツによってはプリントや刺しゅう、飾りの付いているものはNGなので、注意してくださいね。
無地で飾りが何もないシャツを健康診断用に一枚準備しておくとよいですよ。
また、検査着がある場合も素肌に検査着だけだとちょっと不安と思われるなら、検査着の下にTシャツを着ておけば安心ですよ。
検診車でのレントゲン撮影では着替える場所は狭く、自分の後ろに順番待ちの列ができてしまうとあせってしまうので、できるだけパッと脱げるように準備しておきたいですよね。
ストッキングは脱ぐ
心電図検査のときに、足首を出す必要があるので、ストッキングをはいていると脱ぐのに時間がかかってしまいます。
検査の前に脱いでおくか、その日はくつ下をはくようにします。
くつ下であれば、少し下げて足首を出せますし、脱ぐのも簡単です。
でも、仕事でいつもストッキングをはいていて、あまりくつ下をはかない人にとっては、健康診断だからといってくつ下をはくことに抵抗がある人もいますよね。
また、仕事中に制服のままで検診を受ける場合だと、ストッキングをはいていることもあるでしょう。
検査の前に更衣室で脱いでおけばよいのですが、それだと検査の間中裸足で過ごすことになってしまいます。
裸足が気になる人は、ひざ下タイプのストッキングにしておけば脱ぎやすいので安心ですよ。
最近ではストッキングをはかずに、パンプス用のソックスをはいている人が多いですよね。
パンプス用のソックスなら、足首が出ているので問題ないですよ。
妊娠しているとき
妊娠中の女性は妊婦健診を受けているので、あえて会社の健康診断を受ける必要はないかもしれません。
会社側からも健康診断を受けるように強制されることはないと思いますが、担当者が男性だとそのことに気づかない可能性もありますので、事情を話せば検診を受けなくてもよくなるでしょう。
ただ、妊娠初期で妊婦健診の頻度が少ない場合や、念のために会社の健康診断も受けておきたいと思うのであれば、もちろん受けることも可能です。
健康診断を受ける際には、受付時に妊娠していることを伝えて、事前に検査の項目や不安に思うことを相談しておけば安心ですよ。
受診機関を選ぶ
どこで健康診断を受けるか選べるなら、自分に都合のよい受診機関を選ぶとよいですよ。
待ち時間が短いとか、食事のサービスが付いているとか、まわりの人の評判も聞いて受診機関を選ぶのもよいかもしれませんね。
同じように健康診断を受けても、受診機関によって待遇面の違いが結構ありますよ。
わたしが以前勤めていた職場では、健康診断の受診機関を選ぶときに人気のある受信機関に集中していました。
また、毎年同じ病院や施設で健康診断を受けていれば、前年度の検査結果と比較ができるので、保健指導の際に分かりやすいですよ。
普段通りの生活をする
健康診断のために、数日前から食事制限をしたり普段と違う生活をしたりする人がいますよね。
もちろん、暴飲暴食はよくないと思いますが、わたし個人は健康診断があるからといって特別な生活をすることに、ちょっと疑問を感じてしまいます。
いつもと同じ生活をすることで、本当の自分の健康状態が分かると思うのですが。
これまでの職場の同僚の多くは、毎年健康診断の前にはダイエットに励み、健康診断が終わった途端に、それまで我慢していた甘いものや高カロリーの食べ物をうれしそうに食べているのをよく目にしてきました。
何のための健康診断なのだろうと、ちょっと思ってしまいますが、それでもみんな元気に過ごせていたのだから、その程度のことならよいのかもしれませんね。
おわりに
だれもが必ず医療保険に加入しているので、健康診断も年に1〜2回は受けることになると思います。
身体の具合がどこも悪くなくても、健康診断はちょっとユウウツで緊張感をともなう一大イベントですよね。
良くも悪くも自分の身体のことは自分が知っておくことが大切なので、職場からの健康診断をありがたいことだと思って、今年もがんばって受診してくださいね。