わたしは何度も転職をしたので、いろいろな職場を経験しましたが、どこに行ってもお局様がいるのと同じように、手作りのお菓子を配ってくれる人がいました。
お菓子にとどまらず、お惣菜まで登場した職場もありましたよ。
胃腸が丈夫ではないので食べられない
わたしは胃腸が弱く、ちょっとしたことでお腹を下してしまいます。
周りの人と同じものを食べていても、自分だけお腹が痛くなることも多いです。
自分で料理するときにも、食材の鮮度や衛生面には特に気を付けています。
ということで、職場で手作りのお菓子を配ってもらっても、食べるには中々勇気がいるのです。
決して他人が作ったものが悪いという訳ではなく、わたしの体質のせいなのです。
それに、人によって消費期限の感覚が違うので、わたしにとってアウトなものでも、他人にとっては全く問題がないことも多いのですよね。
善意を踏みにじることはできない
わたしにもお菓子作りやパン作りの経験があるので、作る楽しさや大変さは分かっています。
使う材料も安いものではないですし、作るには時間もかかりますしね。
でも、わたしは、自分の作ったお菓子や料理を家族以外の人に食べてもらうような自信はありません。
わたしの作ったものを食べた人に、もしものことがあってはいけないですし、何よりわたし自身が人の作ったものを食べられないのですから。
ただ、職場で手作りのお菓子を配る人に悪気などないですし、善意で行っているだけなので、なるべく傷つけないようにしたいとは思っていました。
今の職場はひとり事務なので、そんな心配をすることもなくなりましたけれど。
もらった時の対処法
わたしが手作りのお菓子をもらったときには、とりあえず家に持ち帰るようにしていました。
ただ、どうしてもその場で食べなければいけないような状況のときには、がんばって食べることになります。
例えば、みんなでお弁当を食べている時に、タッパーに入ったお惣菜を勧められた時には、断ることなどできませんしね。
また、持ち帰るのが難しかったり、その日の体調で食べることもできなかったりするときには、配ってくれた本人に分からないように、他の人にあげることもありました。
中には喜んで食べてくれる人もいますからね。
ただ、お願いした人も自分と同じように困っている場合もあります。
そんな時には、気持ちを共有できるので、対処法を一緒に考えることもできます。
困っているのならあまり褒めないようにする
手作りのお菓子を配ることについては、職場によってはふさわしくないケースもありますよね。
すぐに食べることができない人が多いとか、外来の人が多くてそんな雰囲気にないとか、何度も続いてちょっと困っているとか。
でも「せっかく作ってくれたのだから」という思いから、本当は困っていても、「おいしかったよ」などと褒めていると、作った本人には「また作らなければ」という使命感が生まれてしまいます。
気遣いから褒めすぎるようなことはしないで「ありがとう」のお礼の言葉だけにとどめておいて、次につながらないようにしておく方が無難なのですよね。
「また、作ってきますね」と言われたら「大変だから無理しないで」とか「次は家族に作ってあげて」と言えば、伝わる人には分かってもらえると思います。
とは言え「遠慮して言っている」と受け止められると、また作って持ってきてくれるでしょうけれど。
おわりに
作る本人に悪気はなく、善意からの行動なので、素直に受けられるのが一番なのですけれどね。
でも、わたしのように体質的に無理な人間もいるのです。