求人票を見るときに、まず確認するのは賃金や休日、職種などの項目ではないでしょうか。
もちろん大切な項目ですが、雇用形態と雇用期間も重要な要素ですのでしっかりと確認しておきましょう。
どんな雇用形態や雇用期間で働くことが良いのかは、人によってさまざまです。
内容を知って自分に合った働き方を選んでくださいね。
雇用形態にはどんなものがあるのでしょう
求人票の雇用形態に正社員やパートのほかに正社員以外と書かれているものがあります。
正社員以外とはどんな働き方なのでしょう。
一般的に雇用形態は大きく分けて正社員、派遣社員、契約社員、パートタイム労働者となります。
求人票の正社員以外は、多くの場合派遣社員や契約社員を指すと思ってください。
企業によっては契約社員やパートタイム労働者を嘱託社員と呼ぶ場合もありますがその線引きはあいまいです。
それぞれの雇用形態の雇用期間も企業によって決められています。
無期雇用契約と有期雇用契約の違いは何でしょう
雇用期間に定めがない契約を無期雇用契約、雇用期間に定めがある契約を有期雇用契約といいます。
無期雇用契約なのは正社員で、派遣社員とパートタイム労働者は無期雇用契約の場合と有期雇用契約の場合があります。
無期雇用契約の場合、本人が定年を迎えるか本人の意思で辞める、または本人が解雇されるときに雇用契約が終了します。
企業によっては正社員という名称で契約書に契約期間を明記している場合もあるようですが、一般的に正社員は無期雇用契約ととらえて良いと思います。
正社員ならだいたい無期雇用。
有期雇用契約の場合、雇用契約書の契約期間が満了となれば雇用契約が終了します。
登録型派遣と常用型派遣
さらに派遣社員の場合は登録型派遣と常用型派遣に分かれています。
登録型派遣は有期雇用契約で、常用型派遣は無期雇用契約となります。
またパートタイム労働者の場合はこれまで大多数の人が有期雇用でしたが、平成27年よりパートタイム労働法が改正されたため、今後は無期雇用へ転換されるケースが増えるかもしれません。
契約社員はその名のとおり契約期間(雇用期間)に定めがあります。
他にも雇用形態別に年次有給休暇や社会保険に違いがありますが、それぞれの企業の規則が影響してきますので、求職時にはよく確認しなければなりません。
会社によって違うよ。
どの雇用形態を選べばよいのでしょうか
転職を考えている時、自分が何を一番重視するのかによって、次に選ぶ仕事の雇用形態も変わってきます。
安定して仕事の場を確保したいと思うのであれば、無期雇用契約を選んだ方が良いのですが、仮に辞めたいと思ったときにパートや契約社員のように契約期間満了のタイミングで辞めるといったことはできなくなります。
では有期雇用契約であれば気楽かと言えばそうではないでしょう。
多くの方は雇用契約が有期雇用契約であっても長く勤めたいと思われているのではないでしょうか。
契約時に「契約更新の場合あり」となっていれば、引き続き契約してもらえることもありますが、本人が望んでいたとしても必ずしも契約更新してもらえるとはかぎりません。
そのため契約更新の時期には常に不安がつきまといます。
しかしご主人の転勤が多く自分が仕事に就いていてもいつ辞める事になるのか分からない方や、数年の間に経験を積んでその後転職をしたいと思っている方は、あえて有期雇用契約を選ぶという考え方もあります。
自分の生活に合った働き方を選んでね。
採用されやすい雇用形態はどれでしょう
やはり、正社員で採用されるのはハードルが高いでしょう。
次に雇用期間に定めのない無期雇用の契約も少し難しいかもしれません。
けれども無期雇用の常用型派遣であれば派遣先の仕事の内容が専門的なものが多いので、自分の持っている資格や経験がその業務内容と一致すれば採用されやすくなります。
雇用形態の中で採用されやすいのは有期雇用の登録型派遣やパートタイム労働者でしょう。
おわりに
雇用形態を上手に選べばいろいろな働き方ができます。
ただ、雇用形態だけでは自分にとって良い職場なのかどうかは分かりませんので、求人の内容を総合的にみて判断して下さいね。
求人情報の見方についてはこちらで説明していますので、参考にして下さい。