製造業の現場などに比べて、オフィスワークは安全な環境で仕事ができます。
それでも、うっかりしているとケガをしてしまうこともあります。
ちょっとした不注意でケガをすることのないように元気に毎日をすごしましょう。
事務員はケガをしてはいけない
わたしは新卒で製造業の事務員として入社したのですが、勤務していた事務所は工場の敷地内にありました。
危険と隣り合わせの工場の現場のひとたちは、日々安全に細心の注意を払って仕事をしています。
新入社員教育のときに徹底的に叩き込まれた教えは、安全な事務所内で働いている事務員が仕事中にケガをしたのでは、現場で働く方々に対して申し訳ないということでした。
もちろん現場があってもなくても、仕事中にケガをすることは望ましくありません。
でも、オフィス内では少し注意するだけで、ケガを防ぐことができることばかりだと思うのです。
オフィス内での行動
仕事中は急いでいても、職場の中や廊下などを走らないようにして、廊下を歩くときもなるべく廊下のはしを歩いて他の人とぶつかることを防ぐようにします。
重い荷物や大きな荷物を持っているときは、なるべく階段を使わずにエレベーターを使う方が安全です。
足元がよく見えないのに階段を使っていると、踏み外して足をひねったり階段から落ちてしまったりするので十分に注意したいですよね。
事務所内では、椅子に座ったままで移動するのは危険ですし、物が落ちたときに座ったまま拾おうとすると、キャスター付きの椅子だと転倒してしまうので気を付けたいです。
普段の生活でも言えることなのですが、カッターやはさみなどの刃物類を使い終わったら、刃先をおさめてすぐにもとの場所に戻す習慣をつけて危険がないようにします。
また、事務所やトイレなどの入り口のドアを開ける時は、ドアの向こうに誰か居るかもしれないので、ゆっくり開けるようにします。
わたしがよくあるのは、内側と外側で同時にドアを開けようとして、相手の勢いに負けて冷や汗をかくことです。
くつなどの足元に気を付ける
職場内では脱げにくいくつがよいですし、サンダルが許されている職場でも、階段を使うときには履き替えるようにした方がよいと思います。
わたしの以前勤めていた職場では、フロア内でのみサンダル履きが許可されていて、フロア外に出る時にはいくら社内でもくつに履き替えなければいけませんでした。
また、床の段差には注意が必要です。
ちょっとした段差でも、はきものの先が引っかかって転んでしまうこともあります。
あらかじめ職場内で段差のある場所を頭に入れておいて、日ごろから注意するようにしておくとよいですよ。
わたしが以前勤めていた職場の会議室にはちょっとした突起物があって、お茶出しの際にはいつもヒヤヒヤしていたものです。
特に大人数の会議の時には、大きなお盆を持っているので足元がよく見えず、いつの日かその突起物につまずいて、お客様にお茶をかけてしまうような大失敗をしてしまうのではないかと心配していました。
幸いにも最悪の自体は起きませんでしたが、掃除などで油断しているときにはよくつまずいていました。
今はその職場を離れてしまったので、あの突起物がどうなっているのかはわかりませんけれど。
事務機器の設置
パソコンやプリンターなどは、机やキャビネットのぎりぎりの場所に設置しないようにしたいものです。
事務所内ではスペースが限られているのではじっこに置いてしまいがちですよね。
ディスプレイなど不安定なものは落下しないように、粘着マットやすべり止めシートなどで転倒防止策をしておくと安心ですよ。
たくさんあるコード類はひとつにまとめるか、可能であれば配線カバーを付けたり床下収納にしたりして、足を引っかけないようにしておきます。
また、ゴミ箱やいすを出しっぱなしにしていると、自分や周りの人がぶつかってしまいます。
机を離れるときは、少しの間でもいすを机の中に入れる習慣をつけるようにして、ゴミ箱も邪魔にならないように部屋のすみや机の下などに置くようにします。
キャビネット
重いファイルや書類箱はなるべく高い位置に置かないようにしたいですね。
高い位置だと出し入れが大変ですし、重いファイルをうっかり落としてしまうと、自分や周りの人がケガをしてしまいます。
また、ちょっとの間だからといって、扉や引き出しを開けっぱなしにしている人がいますが、そんな人に限ってそのまま閉めるのを忘れてしまうのです。
開けたらすぐに閉める習慣をつけておきたいですよね。
他にもキャビネット内に限ったことではないのですが、中に入れてあるものを整理整頓することも結果的に安全対策につながると思います。
電気用品の電源管理
職場内で使用している、空気清浄機や加湿器などの電源を切り忘れないようにします。
パソコンやエアコンなどの電源は忘れずに切ると思いますが、静かに作動しているような空気清浄機や加湿器などはうっかり電源を切り忘れてしまうことも多いですよね。
電気機器にタイマー機能やセンサーが付いていれば、仮に切り忘れたとしても自動的に切れるので問題ないでしょうが、そのような機能がなければ、ずっとつきっぱなしになってしまいます。
もし、週末に切り忘れてしまったなら休みの間中稼働してしまうので、電気代がかかってしまいます。
最悪の場合火災が起きてしまうなんてことも考えられますので、日ごろから点検簿を付けるなどして、チェック体制をきちんとしておくと安心です。
おわりに
職場の安全対策というと大掛かりでお金もかかりそうですが、自分たちが日ごろから少し気を付けるだけでできることもたくさんあると思います。
仕事をしていてケガをするとケガをした人も周りの人も、だれ一人よい思いはしないので、職場のみんなが気を付けて、安全に楽しく仕事ができたるように心がけたいですよね。